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真面目すぎるJKと、ニヒルな中二病

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艦内はゴゴゴゴゴ…と振動し始め、
サクは改めて
戦艦に改造された自宅を見渡せば…、

相変わらず、覆面をつけ、スパイダーマンのような格好をした
謎の人物たちが
パソコンに向かい合って、慣れた手つきで
タイプしている
ミオカが長い前髪をふわっと払いのけて
ボソッとつぶやいた

『サク、君はかな入力だろ。君は、ローマ字入力より
かな入力の方が早いと思い込んでいるかもしれないが
慣れれば、ローマ字入力のほうが早いんだよ』

『…だから何なの』

戦艦の振動が徐々に大きくなる中、
サクにとってみれば、その話題はどうでもよかったのだが
ミオカは、何かを示唆しているようだった

『……こうなったら、君たちを
力づくでも、冥王星へ連れていく
話が進んでいかない』

プルートが戦艦を動かそうとしているらしい

『ま…待って、冥王星に行くしかないって言ったけど
ぶっちゃけ、もうこの先のストーリーなんてわかんぬわい……』

サクの呂律が回らなくなるほど、
戦艦は激しく揺れ動き始めている

『毎日とは言わぬが、間隔を空けずに
宇宙ステーションにアクセスするんだ…
君には特別な能力が備わっている
サク、君ならできる』

点滅するオッドアイとともに
プルートの言葉が、ズシンとサクの耳に響いた

『サク、君は真面目すぎるんだ』
ミオカがフッ…と笑う
『君は何の特徴もない田舎娘だけど、
僕のようなイケメンと、星へ旅立てるなら本望だろ』

(こんなときに…くっ、くだらなすぎ…この中二病は!)

サクは、ミオカのセリフを聞かなかったことにして
受け流すしかなかった

すると突然、猫人間であるシルビアの胴体が、
ビヨーンと伸び始めた
着ているスーツまでもがシルビアの体にフィットしたまま
伸びている

『シー、どうしたのっ…きゃあっ』
シルビアの体は、艦内の天井を突き抜けて、すでに頭が見えない

『…し、し、し、シー、ももももも戻ってきてぇぇぇぇ!』

サクは、床を這って、移動し、
シルビアの足に絡みついた


☆シルビア☆

by adv39 | 2016-08-02 20:39