青い世界で叫ぶサク


(出口は…あそこね)
一面、青の世界から脱出しようと
サクは、狙いを定めるようにトトトトト…と走っていた…が、

『待て!サク、どこに行くんだ』
オオカミ姿の風間がサクのコートの裾に噛み付いて、引き止めた

サクがズルッとひっくり返るのを
シルビアが抱きかかえた
『何するのよ!』サクは目を白黒させる

『冥王星の風速2000mの風に当たったら…、
首が吹き飛ばされるぞ』と風間は叫んだので
サクはゾッとした

『恐いこと言わないでよ!
じゃあ風間くんはなぜ、大丈夫だったの』
サクの問い掛けに、風間は
『僕は…人間じゃないから』と答えた

『それは…確かに今の風間くんは、オオカミだけど…』とサクは口ごもる
オオカミだって、人間と同様に、
風速2000mの風に耐えられるわけでもないような氣がした

『ああああもう!外に出たい、外に出たい…』
サクは頭を抱えて、
ウロウロする

『だいたい…、私が冥王星出身なら、
その星の風土に順応できても
おかしくないじゃない…シルビア、どう思う?』
サクがキッとした表情でシルビアに問い掛ければ、シルビアは
『そう、そこなんですよ、順応できれば
問題ない…』と独り言を言うようにつぶやいた

☆シルビア☆
by adv39 | 2016-01-08 00:53