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オッドアイのささやき

氷柱に映し出された、プルートの瞳は、
両目とも宝石のようにまばゆく光り輝いていた

ただ、左は翡翠色、右は琥珀色と

左右の目の色は異なっていたが…

(何か…プルート様の瞳、猫みたい)
サクが瞳の美しさに見とれていると、シルビアが耳元でこうささやいた

『左右で目の色が異なることをオッドアイと言います…
猫に多いみたいです…』
サクはまたもや、驚きの声を上げる

『ええええ!プルート様はもしかして…猫!?…』
『…我、プルートなり
猫ではない』
プルートの瞳の奥がギラリと光った

『…サク
そなたは、冥王星から使われし者なり
よく戻ってきてくれた

わが愛しの子…』

(この目が…私の…両親!?…右がお父さんで、左がお母さんとか言うんじゃ…)
プルートの語りかけに、サクはすっかり混乱していた

『右がお父さんで、左がお母さん、
なるほど…面白い発想だな、サク
右と左が分かれているように
犬と猫、
太陽と月、
男と女、相反するものが協調し合ってこの宇宙はできている』
プルートの声が
右から入ったり、左から流れてきたりしているので、
思わず、サクは両耳を押さえた

☆シルビア☆
by adv39 | 2015-12-18 22:04

我が家を戦艦にされてしまった、波瀾万丈な日常を女子高生の目線で語ります


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