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プルート・ダンジョンの始まり


まるで、サク自身が
歩くスマートフォンのように
冥王星についての情報が次々と口から出てくるので

サクは困惑した

そして…
少しずつだが地球で過ごした日々も忘れていくような氣がしたので、
サクは必死になって記憶を手繰り寄せようとした
(パパンとママンの顔どんなだったっけ…家族は…姉の名前は)

サクは頭を抱えてうなり出す

そんなサクを見たシルビアが
『サク姫…大丈夫ですよ
長旅が続いて、少し疲れているのです
落ち着けば、何もかも思い出しますから』
とまたもや、サクの気持ちを読み取ったようだった

『RPGと思えば良いだろう?
FINAL FANTASY(ファイナルファンタジー)とか
DRAGON QUEST(ドラゴンクエスト)とかの…

ここは言わば
冥王星のダンジョンさ』
オオカミ姿の風間が、楽しそうに飛び跳ねている
『こんなわけわからない世界観で
RPGとか言われても
…』
サクが泣きそうになっていると、
風間がピンクのスマートフォンをサクに差し出した

『こんなこともあろうかと、君専用の通信機も用意していた
受け取ってくれ』

風間は顔をキッと上げて、サクを力強く見つめた
『早く出してよ!…もう』
サクがピンクのスマホを受け取り、
指で画面に触れると

サー…と、ものすごい量の虹色の光が差し始めた
『キャアアアアア』サクは驚いてスマホを投げ出すと
氷で覆われた空間は

さん然とクリスタルのごとく、
美しい輝きを放ち始めたのである

☆シルビア☆
by adv39 | 2015-12-14 21:04