コタツ・イン・ワンダーランド


カーテンからプルートの眼球がフッ…と消えた瞬間…、
折り重なっていた宇宙人たちが、
起立して、礼をした

サクが唖然としていると、シルビアとベルがサクの足元にすり寄ってきた
『ミギャアー!』
とシルビアは声を突き上げるように鳴き、
『ニャア?』
とベルが可愛らしく鳴いた

サクは、かがんで二匹の猫を撫でながら
『どうして突然、
猫人間から、猫に戻っちゃったんだろう…』
とつぶやいた

この戦艦の中で
数少ない仲間だった猫人間のシルビアとベルなのに…

サクは、ふとコタツの方を見てひらめいた

『コタツを片付ければ、もしかしたら…
また猫人間に変身してくれるかも
…風間くん手伝って』
そう言って
サクは、コタツに近付いた

『サク!そのコンセントに近付くな』

風間の言葉は
サクの耳を完全にすり抜け、
サクはコタツのコンセントに手を伸ばした

その瞬間…

ビリビリビリビリ…と強烈な音を発して
電流がコードから破裂しかけたのである

『ひえっ』とサクが発するや否や…
サクは、コタツの布団の奥へ
体ごと吸い込まれていった

☆シルビア☆
by adv39 | 2015-11-06 01:25