因縁の仲


キーンコーンカーンコーン…
朝のホームルームも終わり、
一限目は体育だった…

サクは
『あれ?そうだったっけ…』と不思議に思っていると
みんな水着の入ったビニールバックやらポーチを出し始めたので
焦ってしまう
今日からプール開きとは聞いていない
サクは、ぽかーんとしていた

『風間は、転校してきたばかりだから
見学な…
えっと大門寺…その猫』
松岡先生の声が『猫』という所でボリュームが落ちた
シルビアの耳がピクッと動いたからかもしれない
『1限目は俺の授業だから…
ひとまず猫は、連れて帰れ。
2限目までには戻って来い』

『…はい』水着を持ってきてないので
ちょうど良かった

風間は手を挙げて
『…先生
ちょっと忘れ物をしたので、僕も、一度家に戻っていいですか』
と言うので
松岡先生は
『必要なものは貸し出すぞ』と言った瞬間、
シルビアがギロリと目を光らせて松岡先生を見た

松岡先生は、後退りをして
『うん…まあ行って来い』
と風間の外出を許可した
ゾロゾロと男子が
教室から出て行く

風間は
『…じゃあ校門のところで落ち合おう』
とサクに言い残して
出て行った
『サク、サク…』
温子が、サクの元に駆け寄ってくる
『風間くんと知り合いなの?』
温子は興味津津に聞いてきた
『…うーん…
まあ、一応…顔見知り程度…』
顔見知りどころか
様々な出来事が重なって
深くて、面倒くさい仲である…

と、説明できるわけもなく
サクは言葉を濁らせた


☆シルビア☆
by adv39 | 2015-10-15 01:42