ふたたび、みたびの風間


仏壇のある部屋の方で、ママンの悲鳴が聞こえたため、
サクは飛んで行った

『ママン!』サクがふすまを開けると

そこには、サクのご先祖さまである発明家、大門寺徳之介が刀を振り回していたのだ

ママンは部屋の隅で、徳之介をキッと睨みつけていた

そして
ママンのそばで…
何と七夕の転校生、風間が
肩をさすりながら
『お母さん、心配ありませんから…』となだめていたのだ
サクは、
祖母よし子と飼い猫ベルの姿を探したが
彼らはどこにもいなかった

『と…徳之介さん!やめて下さいっ
何で刀を振り回しているんですか!
私の大切な母に傷一つつけたら許しませんから』
一か八かで
サクは徳之介に歯向かった
サクの言葉に、徳之介の動きがピタッと止まる

『…かたじけない
無事によし子とベルは、あの世に帰ってもらったが
わしは、悔いが残って成仏できなかった
もう一度、この世で一暴れしたい』

この人の言うことは、ことごとくズレている、とサクは思った
そのとき、風間が
サクの後ろで肩をポンと叩いたので、サクはビクッとした
『あなた…いつの間に
私の後ろに』
『はあ…
サク、君が光の玉を突き破って、
時間軸を歪め、
2015年7月7日の日時に戻したから
いろいろとバグが生じたんだよ

上手くいってれば…』
そこまで言うと風間は、口を濁らせた

『…まあ、良い
君の家のリビングルームは
オペレーションルームとして稼働し始めたからね
僕は、とりあえず帰る

また学校で会おう』
『待ちなさいよ!』
サクの言葉に、風間は振り返った
『…言い忘れていたけどサク
君の持つ潜在能力は
君の本来の生まれ星である冥王星のパワーを引き継いでいるから
とんでもなく強いんだ
先ほど、
君の身体、頭脳に置ける情報が
光の玉で書き替えられた
ちょっとした感情の揺れが、大惨事を巻き起こすこともあるから、注意してほしい
じゃあ』
そう言い残すと、風間の姿は、スゥーともやが、かかり
行方をくらましたのだった
残されたのは、サクとママンと徳之介である

徳之介も連れていって欲しかった、
とサクは悔しがった

☆シルビア☆
by adv39 | 2015-09-30 00:42