夢と現実のはざま

よし子と徳之介が仏壇から追い出された謎を解明しようと思ったサクだったが、ふと思った

論点がずれている
こんなことしたいんじゃない

朝からいろんなことがあり過ぎるから仕方ないのだが…

これは夢ではないかと、サクは疑い始めていた

『うん、これは夢だ。早く目を覚まさなきゃ…。
おばあちゃん、今から私現実世界に戻るから。
またね』
サクは畳にゴロンと寝転がり、
目をギュッとつぶった


夢から現実世界に戻るには、
この方法が最良のような氣がする

しかし、徳之介が
『己はどこへ行こうとしてるのか
面っ!』
竹刀でピシャリとサクの頭を叩いた
『痛いよ…お…』その衝撃でサクは都合良く、
意識が次第に遠のいていった

ツーツーツー…
頭の中は、通話中でつながらない電話の音が鳴り響いていた

『ん?』サクは畳の上で再び目覚めた

サクは少しの間、氣を失って
仏壇のある部屋に倒れていたらしい

『良かった!戻れたんだ』
サクは寝転んだまま、ガッツポーズをしたが…

ゴロンと寝返りを打った瞬間、
祖母よし子の背中が見えた

炊飯器のご飯を茶碗に盛り、
何やら握っている

よし子『サク起きたかね
徳之介さ〜ん、おにぎり作ったから、みんなで食べるばよ』

『いやああああ、戻れてない!』サクの悲痛な叫びを聞き付け、

黒猫ベルは、目を光らせて、サクの元へやってきた
ベルは、
サクの着ている制服の匂いを嗅いでいる

何か勘づいているのだろうか…

☆シルビア☆
by adv39 | 2015-09-17 00:24