シルビアBダッシュ!

空気が澄み切っていて、清々しい朝に…、
シルビアが20歳の高齢猫とは思えないほど駿足で家を飛び出してしまい、
家族一同、弱り果ててしまった
『シーが事故に遭ったらどうしよう…年も年だからケンカに絡まれたら勝てないよ』
サクにとって猫シルビアは、命より大事と言える存在だ
ふだん、噛まれてばかりいるが、それでも大事なのだ

『ママンが泣くからいけないんだ』
『サクが変なこと言うから、いけないんでしょ。ドアを開けっ放しにしていたのは誰よ』
サクの強気な言葉に、ママンも負けじと言い返した

それからの出来事はサクも混乱していてよく覚えていない
事態の収拾がつかないということはこういうことだ

サクとママンがギャーギャー騒いでいるのを
パパンが必死に制止しようとしていた

近所の人が3人のいざこざを、遠巻きに眺めながらクスクス笑っているのを見て、
サクとママンは我に帰った
朝からいろんなことがあり過ぎて、サクは学校に行く気力が失せてしまった

…が、パパンが
『大丈夫だから、学校に行って来なさい。パパも今日、早めに帰ってくるから』
とサクの背中をポンと押した

ママンも
パパンから事情を聞かされて、まだ状況が飲み込めてなかったようだが

サクの先ほどの言葉が本意ではないということは理解したらしい

『サク…、ごめんね
シーは必ずママがつかまえるから、いってらっしゃい』

ママンに見送られ、サクとパパンは
家を後にした

☆シルビア☆
by adv39 | 2015-09-07 01:29