映像には
コンピュータルームが浮かび上がり、
無表情の乗組員たちがカタカタとパソコンのキーを叩いている
そのとき、いびつなアナウンスが響いてきた
『…サク、サク…
我々は、冥王星の宇宙人だ
宇宙の統治下で
冥王星が主要惑星グループから外れることは
20年ほど前から、想定の範囲内だった
そこで
冥王星の支配下にあるさそり座の魂を
16年前、
この地球に宿したのだ
サク、そなたはさそり座だろう』
サクは突然、吹っ掛けられた説明に混乱しつつも
『さそり座だろう』の質問の意味だけ理解して、
『それはそうだけど…』と答えた
アナウンスは、さらに続く
『それで…
つい最近、
冥王星がついに、主要惑星から追放されてしまったことにより、
とうとうこの戦艦計画を実施することにした
サク、君は地球人ではなく
冥王星人としての自分に、目覚めるときが来た
その責任と任務を全うしてもらうため、
今から、そなたの家を我々の戦艦とするなり』
『ウギャオ』
猫シルビアは、琥珀色の瞳をぎらつかせ、合図のように声を発した
☆シルビア☆
PS
冥王星は、さそり座の支配星にある星です
なのに…
数年前、主要惑星グループから外されてしまったんですね(*´∀`*)
何だか哀しかったなあ
という気持ちを込めて
書きました…