オオカミとジェントルマン

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ミオカに唇を奪われそうになり、サクの感情は
拒絶反応とともに
メーターが振り切れるほどに激しく揺れ動いた

すると、

それまで、固く重くのしかかるように
サクの背中についていた赤い羽根が、

『ギュルン』と音を立てたかと思うと
チカチカと発光し、点滅し始めた

サクは『………!』と言葉を失う

ミオカは、『フッ…こちらの目論見通り』と笑った
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『安心しな。僕はジェントルマンだから、合意なしにキスなんてしないさ


僕の直近の目的は、君の感情が揺れ動くことのエネルギーで持って、
その赤い羽根を目覚めさせること

言ったろ、君の潜在力は、君の感情次第で
この世の法則を捻じ曲げるほどの威力があると…

しかし、君は平常心を保つことに関しては、長けているからね…

だから、こうした形を取らせてもらった

……君がもしこのような状況でも、何も感じないのだとしたら
僕は本当に君の唇を奪っていたかもしれないけどね


シルビアとしては、君を想うあまり、できるだけリスクの少ないやり方を
模索していたようだったけど
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まあ僕は、オオカミだからさ…

手荒かもしれないけど
僕は僕のやり方で君の深層意識に迫らせてもらうよ

覚醒まで、あともう少しだ』

『というか…オオカミとジェントルマンって相容れないからっ…
あああああ…そんなことは良いからぁぁぁぁ
痛いぃぃぃぃ背中が破れそう…
シー!シーはどこぉぉぉシルビアぁぁぁぁ』

 『サク姫ぇぇぇぇ、6歳のサク姫もお連れしました…、
………って!?

どうなってるんですかっ?!』

そのとき、
シルビアが小さな少女を抱きかかえた状態で
サクたちの元へ帰ってきた
小さな少女は6歳のサクだった
彼女は
きょとんとした顔のまま、言葉を失っているようだ
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 『ミオカ様っ…!
現時点でのサク姫は

冥王星の気圧にも耐えられないほど不安定で、
まだ準備が整っておりませんのにっ…』シルビアはあたふたしているようだった

『ねぇー…シーどうしたのぉ…? サクわかんないよぉ
シーこんなにおっきくなっちゃって…ねぇねぇ…』
ようやく、6歳のサクは何かを話し始めたが、

 16歳のサクは、それを聞いている余裕がないほど
背中の激痛に見舞われていた


☆シルビア☆

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by adv39 | 2017-07-16 17:55

我が家を戦艦にされてしまった、波瀾万丈な日常を女子高生の目線で語ります


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