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サクの記憶の片隅に

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猫の集会には、ザッ…と数え切れないほどの猫が集結していた
ミャオミャオと何を言っているのか、
サクは聞き取れず、困惑していたところに
『おやおやおや…』と懐かしい声が聴こえてくる
『猫おばさん』こと、セノオさんだった。
セノオさんは、どうやら猫たちのご飯の準備をしているようだった

『セノオさん…』サクが呆然としていると、
セノオさんは実におっとりとした口調で
『あなたは…?どうしてこの集会に』とつぶやく
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『セノオ閣下…
この方は地上で、大門寺咲として生息していた
冥王星のサク姫です』
とシルビアは、サクの方をちらっと見ながら説明した
『あなたが…』セノオ閣下と呼ばれたセノオさんがぼそっとつぶやく

『今、僕たちは時空を飛び越えて
2015年から2006年にタイムスリップしてきたのですが
ついに冥王星の指令が発動したため、
サク姫を強制的に目覚めさせ、
急きょ、地球から離脱したのです』

『おやおやおや…だから、その子には
赤い羽根が生えているのだね』セノオさんは深いため息をつく

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(何だかわからないけどセノオさんってそんなにすごい人だったんだ
閣下とか呼ばれてるし)
サクの記憶の片隅では
セノオさんは
のんびりおっとりとしたどこにでもいるような近所のご婦人
といった印象だったので

閣下という呼ばれ方は違和感を感じた


☆シルビア☆

by adv39 | 2017-02-27 23:27

我が家を戦艦にされてしまった、波瀾万丈な日常を女子高生の目線で語ります


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