冥王星さそり座世代に生まれた意味


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サクは憔悴しきった面持ちで、駆け寄ってきた
シルビアとミオカ姿をチラッと確認した

『あの…私、今赤い羽根を生やして、
ぽつぽつと星屑たちに取り囲まれて…

このわけのわからない
宇宙空間に浮かんでいる感じ?』

先ほどまで、壮絶な痛みに耐えていたサクは、
現在、自身の口が動くのも不思議でたまらなかった

『もう痛くもかゆくもなさそうでよかったです…サク姫!』
シルビアはにっこり笑う

『よくないわ!私の背中から、真っ赤な羽根が飛び出してきてるのよ。
気持ち悪いでしょ!』
サクが突っ込むとミオカが
『展開を急ぎすぎたようだ…』と顎に手をやり、考えるポーズを取った

『冥王星さそり座世代…サクの生まれた時代とはズレているが
ちょうど、シルビアが地球に誕生した時期はその辺りだな』
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『はい。僕は、その時代を見計らって
サク姫より一足早く、生まれてきましたから…
とは言っても、地上での話ですから、
こうして魂の活動をしている現在では、
サク姫との年齢差なんて、無意味ですが』

猫人間シルビアはヒゲをピーンとレーダーのように立てている

『冥王星さそり座世代って何…私は、さそり座だけど…』
そう質問しつつも、サクの頭の中は
パラパラと辞書をめくるように、その意味をはじき出していた

『冥王星さそり座世代…今でいうゆとり世代に生まれた人たちが
その世代に位置する…ってこと?』サクが独り言のようにつぶやくと
ミオカが
『…さすがだな。お見事』と頷いた

シルビアは、耳をピクピクっと立てながら
話したくてたまらなかったという風に、口を開いた

『僕は地球での偵察のため、
ちょうどその星の影響が強い時期を見計らって、
猫として、地球に生まれてきました

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サク姫から見たら、しょっちゅう脱走はするし、
扱いの難しい猫だったかもしれませんが

これでもいろいろとやることがあって忙しかったんです』

シルビアの話を聞きながらサクは
(そういえば、シーはタイミングを見計らっては
家から飛び出し、何日も帰ってこなかったことがあったなあ…)と
思い起こしていた

☆シルビア☆

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by adv39 | 2016-09-28 21:43