冥王星さそり座世代に生まれた意味
2016年 09月 28日
サクは憔悴しきった面持ちで、駆け寄ってきた
シルビアとミオカ姿をチラッと確認した
シルビアとミオカ姿をチラッと確認した
『あの…私、今赤い羽根を生やして、
ぽつぽつと星屑たちに取り囲まれて…
ぽつぽつと星屑たちに取り囲まれて…
このわけのわからない
宇宙空間に浮かんでいる感じ?』
宇宙空間に浮かんでいる感じ?』
先ほどまで、壮絶な痛みに耐えていたサクは、
現在、自身の口が動くのも不思議でたまらなかった
現在、自身の口が動くのも不思議でたまらなかった
『もう痛くもかゆくもなさそうでよかったです…サク姫!』
シルビアはにっこり笑う
シルビアはにっこり笑う
『よくないわ!私の背中から、真っ赤な羽根が飛び出してきてるのよ。
気持ち悪いでしょ!』
サクが突っ込むとミオカが
『展開を急ぎすぎたようだ…』と顎に手をやり、考えるポーズを取った
気持ち悪いでしょ!』
サクが突っ込むとミオカが
『展開を急ぎすぎたようだ…』と顎に手をやり、考えるポーズを取った
『冥王星さそり座世代…サクの生まれた時代とはズレているが
ちょうど、シルビアが地球に誕生した時期はその辺りだな』
ちょうど、シルビアが地球に誕生した時期はその辺りだな』
『はい。僕は、その時代を見計らって
サク姫より一足早く、生まれてきましたから…
とは言っても、地上での話ですから、
こうして魂の活動をしている現在では、
サク姫との年齢差なんて、無意味ですが』
サク姫より一足早く、生まれてきましたから…
とは言っても、地上での話ですから、
こうして魂の活動をしている現在では、
サク姫との年齢差なんて、無意味ですが』
猫人間シルビアはヒゲをピーンとレーダーのように立てている
『冥王星さそり座世代って何…私は、さそり座だけど…』
そう質問しつつも、サクの頭の中は
パラパラと辞書をめくるように、その意味をはじき出していた
そう質問しつつも、サクの頭の中は
パラパラと辞書をめくるように、その意味をはじき出していた
『冥王星さそり座世代…今でいうゆとり世代に生まれた人たちが
その世代に位置する…ってこと?』サクが独り言のようにつぶやくと
ミオカが
『…さすがだな。お見事』と頷いた
その世代に位置する…ってこと?』サクが独り言のようにつぶやくと
ミオカが
『…さすがだな。お見事』と頷いた
シルビアは、耳をピクピクっと立てながら
話したくてたまらなかったという風に、口を開いた
話したくてたまらなかったという風に、口を開いた
『僕は地球での偵察のため、
ちょうどその星の影響が強い時期を見計らって、
猫として、地球に生まれてきました
ちょうどその星の影響が強い時期を見計らって、
猫として、地球に生まれてきました
サク姫から見たら、しょっちゅう脱走はするし、
扱いの難しい猫だったかもしれませんが
扱いの難しい猫だったかもしれませんが
これでもいろいろとやることがあって忙しかったんです』
シルビアの話を聞きながらサクは
(そういえば、シーはタイミングを見計らっては
家から飛び出し、何日も帰ってこなかったことがあったなあ…)と
思い起こしていた
(そういえば、シーはタイミングを見計らっては
家から飛び出し、何日も帰ってこなかったことがあったなあ…)と
思い起こしていた
☆シルビア☆
by adv39
| 2016-09-28 21:43